男女関係以外にも、仕事に家族に社会貢献にと、色々と忙しい方が多いです。

私とパートナーが主宰する3月の日本でのワークショップでは、男女性の調和に光を当てています。

人類の生存自体に関わる課題だ、と私達自身、捉えています。

が、それがワークショップを取るほどの緊急度を持ったものなのか、いまいちピンと来ない方も。

そこで、(特に社会派のあなたにも!)サクッと解説をしてみました。

-ちょっとドラマチックに、、、男女のつながり。-

 

<男女性は、世界の根本原理。>

日本の国産み伝説では、男神のイザナギと女神のイザナミが、矛をくるくるちょんとして島を生んだ事になっています。

男性と女性の要素と力、そして融和によって世界ができていることを、象徴的に示した物語、とも言えます。

動物界・植物界、そして人間の世界の命のめぐりは、基本的に、雌雄のつながりから生まれています。

草花も木も、鳥も動物も。

 

<引き合いの磁力から、ものが生まれる>

地球という惑星も、プラスとマイナスの磁極によって形成されています。

プラスとマイナスの、完全に相反する力が引き合う事で創造がもたらされます。

全く違っているからこそ、引き合いが生まれ、新しいものが生み出されます。

もちろん、私達は、性別を問わないコラボから、ものを作り出しても行きますが、

男女間のコラボには、特別な引力があると思いませんか?

男女間の磁力が作り出す創造性の極致は、子作りと言えますが、創造の形は子ども以外にも、

家族関係・コミュニティ・社会・ビジネス・様々なプロジェクトなど、男女のコラボと融和から、

男女性の両方の要素が組み込まれた、新しいものが生まれていきます。

男性と女性がそれぞれ“らしく”ある事や、競争を超えてお互いの違いを財産として慈しむ事は、

セクハラとか性差別とか価値観の押し付けだとかいう見方を超えて、バランスの取れた創造のために、大切なんです。

 

<バランスの崩れが、マズイ事に。。>

この辺までは、まぁ普通にそうだよね、、(男女参画社会のトークとかで聞いた・・)という感じかもしれません。

男女間のバランスの崩れがマズイのは、個人の性の葛藤やパートナーシップにおける軋轢などの問題にとどまらず、

環境破壊や暴力などの社会のひずみまでを形作っているからです。

どういう事?

 

ぶっちゃけ言って、今の世の中は、男性社会です。

どう男女平等と言っても、男性が1000年かそれ以上かけて作ってきた社会です。

その中で、女性の原理は、社会の原理からだいぶ端っこの方にキュキュっと寄せられています。

というのは、”男女平等”の大半は、女性が男性社会に合わせて、男性化する、という結果になっているからです。

(もちろん、投票権とか雇用均等とか、女性”差別”を超えた基本的人権の部分は大事ですが、差別と区別は違います)

 

社会やビジネスのデザインが、自然破壊を生み出し、貧困などのひずみを生んでいる事は、

女性性と女性の原理が抑えられている事と、関わっています。

直感、感情、感性といったものは、女性性の特徴ですが、これに欠ける社会は、大きなひずみが生まれます。

持続可能な社会を作るには、女性性というものについて、女性と男性が共によーく理解している事と、

男性が自分の中の女性性をも開花させる事、

また女性が男性社会で認められるべく男性化するよりも、自分の中の女性性を大切にする事、が、鍵になるのです。。。

 

さらに、男性性の方では、昨今、男性性的力が弱って、草食系が増える結果となっていたりします。

それは好みの問題、と言う声もありますが、ピースフルな草食系が増えた結果、不満が溜まった

肉食系?的男性のパワーが暴走するという形で全体のバランスが取られる可能性が、あります。

例えば、男性”らしい””的な”要素の一つと言える、野獣的なパワー。

動機付けが正しければ、素晴らしく建設的な力になるものが、動機が力の行使自体である時、

破壊、社会での制圧と征服、さらには”聖戦”と称した不毛な争いと戦いに向かったりします。

男性が、自分の男性性を、よーく理解して、内在化していく事、男性が男性同士の力を受け止められる事は、

社会全体のバランスの崩れを避ける事でもあったりします。

 

最後に、、

性のエネルギーは、新しい生命を作るだけあり、生の根本のパワフルなエネルギーです。

が、これが恥ずべきものなどとして抑圧されると、うっぷんを晴らすべく、歪んだ形でエネルギーが爆発したり、

エネルギーが沈没してうつなど自己破壊的な方向に行く事もあります。

アダルト系産業など、性の商品化は言うまでもなく、性のパワーの吸い取り先になっていますが、

さらには、ISISなど中東の昨今の極端なテロリズムの盛り上がりは、

性の否定によるエネルギーの暴走から来ているのではないか、

と中東の友人が言っていたのをも思い出します。

 

男性性と女性性を、あらためて見つめなおすこと、違いの中の美しさに気がついていくこと、

つながりに尊さを見出す事-男女性の融和は、個人と世界の課題を癒しへと導いていく力を持っています。

何となく頭で考えると納得いくような、このテーマは、体を通して理解しないと、本当に腑には落ちません。

ダンス、瞑想など、体感のワークで、男性性女性性への理解、ぜひ深めに来てみてください。

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