コミュニティ作りの方々やパーマカルチャーなど自然ベースのコミュニティづくりの人、フェス関係者、
コミュニケーションやファシリテーション関係者など、オルタナなコミュニティ関係者に、
ぜひ来て頂きたいと思っている、今回のタントラのワークショップ。
インド発の哲学だとかが、どうコミュニティに関係あるの?ヨガ瞑想?よくわからない・・
という声に応えて、3回に分けて解説してみますよ!(書く事が多すぎるため)。
*タントラについて様々な解釈がありますが、本質として「何も排除せず、全体性を持った包括的な生き方」と私は捉えています。
〜世界22カ国から集まった人達と、1ヶ月のタントラ・コミュニティライフ。バリにて〜
今世界各地で、タントラをコミュニティの原則に入れるべく、色んな人が取り組んでいます〜。
パーマカルチャーとタントラを合わせる動きが増えています。また、フェスをコミュニティとして捉えるとすれば、
1週間など比較的長期で開催されるタントラ・フェスティバルは、世界中で、まさに雨後のタケノコ状態に増えています。
ヨガの次はタントラだね、がヨガ瞑想系の人の共通用語になりつつあるといっても、まぁ過言ではありません。
そうすると、インドの哲学に沿ったカルトっぽいコミュニティを作るイメージが浮かぶ人もいるかもしれません。
昨今のヨガブーム同様、現代の社会に合った、オープンなイメージですよ。集まる人達はビジネスパーソンも含め、
色々。インド発ではあるものの、世界各地で、かつて同様の「何ものをも排除しない」哲学が存在しており、
普遍的な考え方なのです。
今は、タントラ・コミュニティ、あるいはコミュニティ・タントラの前夜とも言えると、わたくしは踏んでいます。
では、なぜ、今コミュニティにタントラなのか?!
<とにかく、人のつながりの深さがハンパなくなる。>
タントラで生まれる人のつながりは、人格や見た目、年齢や性別を超えた、人としての本質に、直に触れるものです。
なので、タントラのイベントをすると、赤の他人と瞬間的にものすごく深いつながりが生まれがちです。
一緒にお酒を飲みに行ってつながりを深める。って、よくあると思うのだけど、タントラのつながりは、
素面でお酒を飲むより深いつながりが生まれる上に、その高揚感がその後も継続します。
男性と女性のつながりとタントラについてはこちらに書きました・・
あとコミュニティだと、お米作りとかエコハウスを建てるとかお祭りをやるとか、共同作業を通じてつながりを
深めますよね。タントラでは、お祭りに似たイメージで、お互いのあらゆる面を、コミュニティ全体で分かち合う場を
作る、という事を定期的にします。
最初に出会った瞬間から、相手の本質に触れてつながるため、後々、相手の人間的部分に接する中で、
「あーこの人合わない」「何でこんな事言うの/するの?!」など、沸々と生まれてくる偏見や疑念に引きずられそうに
なっても、相手の「人間性をも超える」本質を思い出すことで、原点に戻れます。
これはコミュニティ作りにとって、素晴らしい要素ですね!
<タブーのない社会で、イキイキ生きる。>
社会というのは、タブーで作られている、というのは社会学や文化人類学の基本理解です。
部族の生存に関わるタブーはあってしかりですが(自然を破壊しない、近親相姦しない、など)が、社会が発展するにつけ、
色んな事がタブー化され、「縛りのある社会」が形成されていきます。分かりやすい所で、
「人前で感情表現するのは、みっともないから、するべからず。」など。
タントラのコミュニティは、真実を追求することを大切にするので、自分の真実と相反するタブーを捨てるところから、
始まります。しかし、人と自分自身、自然を傷つけない、愛をベースにした行動を取る、と言う基本の倫理観が
ベースにあるので、破壊的行動やエゴ全開で相手を構わずをしたい放題するわけでは、ありません。
社会や周りの目、批判を気にする必要がない。
「・・すべき」「ルールに従え」といった発想が、タントラを学んでいると抜けていきます。
そのため、個人が、イキイキと生きていくことができます。
360度の側面から、自分らしくいられる。これは、オルタナなコミュニティに取って、
とっても大切な要素ではないでしょうか? タントラ・コミュニティを作りたい人たちが増えているのも、自然ですね・・・
ワークショップの紹介はこちらへ!
解説は、第2部、第3部に続きます。。自然系コミュニティとの関連、フェスとの関連などに触れていきます。