Forestbeatsは、男性・女性、男性性・女性性をキーワードに扱っています。
古代の叡智タントラでは、相対する二極(例えば男性と女性、男性性と女性性、S極とN極、陰陽)から生まれる磁力:極性を、世界を創造する要素とします。
LGBT(レズビアン・ゲイ・バイ・トランスジェンダー)や、gender fluid(時々で性志向が変わる)の方々についても、
この内なる極性が存在していると思います。
極性が強い人、弱い人(内なる男性性と女性性の比率が大きく違うか、似通っているか)は、個人により様々、
人生のステージやそれぞれの瞬間でも、流動的に変わっていくものです。
全てを包括する精神性であるタントラは、男性・女性の身体が持つ、生理的な性質や機能の違いを
全面的に肯定し、その果実を享受します。
ありとある矛盾を含む全てが、愛によって創られたものと見るならば、
自らの性志向と異なる身体を持つ方も、精神と身体の矛盾自体を、ありのままに受け入れる事により、
自分自身を深く愛する道が開けるのかもしれません。
なお、半身が男性、半身が女性の神の化身は、タントラでは”完全なる存在”として、見られています。
また、ジェンダー平等社会の中でも、
身体という天から与えられた贈り物のユニークさ、そこに備わる本能を
否定したり、動物的なものとして卑下する必要はないと見ます。
むしろ、人間の中の野生・動物性と、知性・理性を、同等に尊い力として、見る事ができます。
究極的には、世界は極性を超えた一体感の世界で、そこには性別はありません。
今ここに存在する、身体としての性別、内なる男性性・女性性を、受け入れ尊んでいく事から、
何者をも否定しない、人生の旅路が始まると考えます。